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生態系の頂点に立つ方法

人の群れの中にいると、肉体と精神を駆使したサバイバル生態系の底辺にいる、と感じてしまう。
心身ともに人より瞬発力持久力回復力が弱い自覚があるからだ。

強い生き物=マッチョに憧れて筋トレをしているが、なかなか強くなるのはむずかしい。

YouTubeで自衛隊の方が筋トレしている動画を見た。

彼らが登場した瞬間、「生物として絶対勝てないわ……」という畏れの気持ちを抱いた。

強い存在を前にすると、「かっこいい」とか「すごい」より前に、「怖い」の方が先に来る。

人間以外の生き物に、「あ、これ死ぬ」「負けた」と理解したのは、スズメバチが視界の目前にとまっているのを見た時である。

今日行った多摩動物公園でも、オランウータンやゾウ、トラと対面して敗北感を味わった。

大迫力の肉体は攻撃力も防御力も高そうで、単純に言うとビビる。
そんな彼らですら生態系の中で食ったり食われたり、生き残るために切磋琢磨しているのである。

勝てる気がしない。

カンガルー舎を見ていると、オス2匹がとっ組み合いの喧嘩をしていた。
筋骨隆々の肉体のぶつかり合いだ。
上腕二頭筋がすごい。

カンガルーたちの気迫に尻込みして、近くのベンチで休憩することにした。

水筒に入れたアイスコーヒーを飲みながら、持ってきたお菓子を開けた。

動物園にちなんで、たべっ子どうぶつだ。

いつものようにクッキーを食べる前に、英語で書かれた動物の名前をひとつひとつ確認してから食べる。

 DOG

 KOALA

KANGAROO

「わーい!カンガルーだ♪」
と口に入れる。

その瞬間気づいてしまった。

わたしはたべっ子どうぶつ生態系では、カンガルーより上位存在になった。

その後もライオン、クマ、クロコダイル、ゴリラといった危険生物もわたしの下位存在となった。

袋の中を全て食べた時には、生態系の頂点に立っていた。

生態系の頂点に立つ方法は、意外と身近なところにあった。