小川洋子『猫を抱いて象と泳ぐ』を読んだ。
私の一番好きな少女漫画家 萩尾望都を好きな知人に薦められた小説で、
積読してしばらく経っていたのでとりあえず1ページ読んでみた。
一行目を読んだ瞬間、その独特な世界観にガッとハマり、どんどん読みすすめてしまった。
基本的に読書的瞬発力も持久力もないので、いつも1冊の小説を読むのに1〜3ヶ月かかってしまったりするのだが、この本は4日で読み終えてしまった。
いわゆる「普通の幸せ」「普通の豊かさ」「普通の美しさ」とはものすごく離れた物語だ。
主人公の価値観は独特で、その行くすえを読み終えて、なんだか許されたような気持ちになった。
めくるめく美しい描写がページをめくる毎に展開されて、うっとりとした読書時間を過ごすことができた。
まるで小宇宙をまたがるサーカスを見ているような不思議な気持ちになるお話だった。
作品を読んで浮かんだイメージを描いた。この素晴らしい世界をぜひ味わってほしい。
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